見出すと続くもので、京都シネマでこの映画。
100席あまりの座席は満席。ボクはこの映画のことは全くノーマークだったのだが、ある映画雑誌の投票で2008年上映された映画のかなり上位(1位だったかな?)にあがっていたことで知った。
みなさんよくご存じで。
映画は、坂井真紀演ずるノン子は東京での夢(タレント)破れ、マネージャとの結婚も破綻して親元へ出戻った。実家は神社、妹婿もそこで働いているが、ノン子は何をするでもなく「家事手伝い」という身分でふらふら毎日を過ごしている。
そこへ、別かれた夫が東京での仕事話を持ってきたり、神社の祭りへやってきたひよこ売りの若者が居候したりと、周囲がざわめいてくるのだ。
と、こんなストーリーなのだけど、第一印象はなんだかなつかしい感じの映画。
70年代のATGとか日活ロマンポルノっぽい(実際かなりエロチックなシーンあり。R-15指定です、ご注意)ノン子が深夜に自転車でシャッターの降りた商店街をふらふら走りながら、ゴミ箱や看板を蹴り倒すシーンなど、かつての映画でもよく見るシーン。昔なら、やり場のない感情をもてあます若者、ということろが36歳でも同じような状況である、ここが今風なのかも。
特に、ひよこがコスモス畑へ逃げ出して、それをノン子と若者が追いかけるシーンでは、突然軽快な音楽が流れ出して、なんだか定石通りというか、ひょっとしたらもっと深い意図があるのかも、なんていろいろ考えてしまった。(←ひねくれてますから)
悪くはなかったけど...という感じでしょうか。
ちなみにボクの2008年の映画で印象的なのはこれ。
インディ・ジョーンズかよっ、と突っ込まれそうですね。
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