これは3/21に書いていたのだが、公開の機会を逃してしまった。
4月になってとりあえず公開。
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30年前のこの日に発売されたものがあります。
日本の、いや世界のと言ってもいいでしょう、ロック・ポップス史上に燦然と輝くこのアルバム
『 A LONG VACATION 』であります。
日本のポップマエストロ大滝詠一が、総力を結集して作成した素晴らしいエバーグリーンな芸術です。
相撲やスポーツで大切な事としてよく言われる
心技体
が、見事に最高のレベルで決まったアルバムでした。
ボクも発売と同時に買いました。
LPレコードであります。
どれだけの回数レコード針を落としたことでしょうか。
1981年当時、ボクは大学生でした。翌年卒業、そして社会へと船出していく、そんなタイミングでした。
と、格好つけて書き出したけど、実を言うとその時のことはあまり記憶に無いんだよね。
たぶん、当時住んでた立川で買ったんだったか。
春休みなので大学の生協では買ってないとは思うのだが...
毎日のように聞いていたのは事実である。
このアルバムは、それまでの大滝詠一のアルバムとはちょっと違うなと感じていた。
まずはジャケットデザインが、それまでの中山泰から永井博に代わった。
ボクは中山泰のデザインがすごく好きだったので、ちょっと気取った印象を受けた。
全曲の作詞をかつての相棒、松本隆に依頼した。
趣味性を押さえて本気で作ってみようとしたのかもしれない。
そしたらこんなすごいものができてしまった。
3年後にリリースした『EACH TIMES』も同じ流れで、クオリティも全く落ちることなく作られていた。
大滝詠一のイメージは、ロンバケで固まってしまった。
それが良かったのか、悪かったのか。
2011年3月21日
『A LONG VACATION』30周年記念盤が発売
改めて聞く。
いや、やはりすごい。
鮮度落ちてない。
そして、今回の目玉でもある2枚目のCD。
TRACK集である。
いわゆる「カラオケ」
歌声を全て抜いた純粋演奏だけバージョン。
演奏の音の隅々まで聞いてみると、この音達の気持ちのいいこと。
しかし、あえてここで言いたいのだが、大滝詠一を大滝詠一たらしめているのは、「ロンバケ」に至るまでの大量生産時代の「Niagara record」群であると。
趣味性全開の多彩な音楽の闇鍋、意味よりもだじゃれの歌詞、ポップス・ロックへの博覧強記ぶり
これらが、底なしの深さを与えているのである。
さて、今夜は30年前に思いを馳せてロンバケを聞いて寝よう。
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