私のベストは森絵都『みかづき』
小学校の用務員から塾経営を始める夫婦の物語。これが三代に渡っての物語なのでちょっとびっくり、学習塾の話で三代記とは。しかも波乱万丈で全く飽きないし、久しぶりに一気読みした。読書スランプから抜け出しつつある中で、一気読みの感覚を思い出した。ちょっと時間があると続きを読みたくなるあの感じ。本当に面白い本は最強ですね。
2017年最後に読了したのは本屋大賞受賞作品 恩田陸『蜜蜂と遠雷』
これも面白かった。名作『チョコレート・コスモス』では演劇の世界を描いていたが、今回はピアノコンクールである。演劇や音楽という「言葉にしにくい」ものを、どうやって伝えるのか、作家の腕の見せ所だと思うのだけど、恩田陸の文章を読むとなんだか頭のなかにイメージが湧き上がってくる。
ほんとに小説を書く人、心から尊敬する。
2016年のベストにあげた宮下奈都『羊と鋼の森』もピアノ調律師の話で、こちらも感動的な小説だった。
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