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Sunday, January 25, 2009

美術館「as it is」

出張へきている千葉に建築家・中村好文が設計した美術館がある、との情報を姉から聞いていた。
ネットで調べると、宿泊している茂原駅前からタクシーで一気に行くか、バス~タクシー乗り継ぎでいけるらしい。日曜日は仕事も休み、しかも朝起きてみると快晴。この二、三日みぞれまじりの雨模様だったので、気分も晴れて行くことを決意。
タクシーだと片道4000円以上かかりそうなので、バス~途中からタクシーで行くことに。
小湊鐵道バスで長南三叉まで行き、バス停の横にあるタクシー会社へ。
気のよさそうなおじいさん運転手に「あずいっといずまで行きたいんだけど」と言うと「はいはい、どうぞどうぞ」(←ほんとにワカッテルノカネ?)という不安もあったが、ほかに手段は無し、乗っかり出発。
「あそこはネ、結構若い子が団体で行ったりするのよ」なんて話をしながら、山道をスイスイ運転していく。
何度か乗せて行っているようなので、一安心。
で、ほんとにどんどん山の中に入っていく。
えらいところだなあ、帰れるかという新たな不安もわいてくる。
15分ほどで到着。
「じゃあ、ここで降りてくれるかな、あとはそこの道を歩いて一番奥まで行ってネ。すぐだから」
これもホントでした。「as it is」の看板のとおり歩くと、すぐその建物が現れる。

竹の生け垣で囲われた、外壁は漆喰塗りのこじんまりしたたたずまい。
大きな引き戸をガラガラとあけると、ここのご主人(きれいな女性の方)が「いらっしゃいませ」と出迎えてくれる。お客はボクだけの様子(午前10時30分すぎ)
いま展示しているのは、古いリヤカー(日本製)、使い古した洗濯板(仏製)、紙でできたタンス(朝鮮製)など。これだけ見ると「?」が沸くでしょう。
そうなんです。ボクもどんな風にこれらを鑑賞すればいいのか?困った。
ひとつの展示物の前にはどのぐらいの時間立ち止まるのがいいのか?
フムフムと理解した風な顔をすればいいのか?
まるで東海林さだおのエッセイにあるような、あせる気持ちをかかえつつ、淡々と鑑賞を続ける。
しかもお客はボク一人。
ご主人も、この客(←ボクのこと)は、どの程度デキル客なのかを見ているのだろうな
と思うと、ますます窮屈な気持ちがわいてくる。
鑑賞物はどんどん混迷を深めるばかり。ピグミーの樹布→鉄兜→鉄の網→馬の爪切り
ふらふらになりながら、なんとか一通り鑑賞終了。
まだ、次のお客は来ない。
ボクの鑑賞が終わったのを見計らって、ご主人は「コーヒーか日本茶どちらにします?」と聞いてきた。
「あつ、じゃあコーヒーお願いします」
「そこから外へも出ていただけますよ」と庭へ通じる大きなガラス戸を指さす。

なんだ、いい人じゃん。
緊張する必要なかったなナア。ここで体の緊張を解いて、椅子にどさっと座る。

なかなかにおいしいコーヒーである。
落ち着いたところで、改めていろいろ見直してみる。
コーヒーを置いているテーブル、と思っていたが、これは臼をひっくり返して置いているのだな。ちょうどいい大きさと高さである。しかも、めちゃくちゃ古そうな代物。ほかのテーブルや椅子も全部種類が違う。共通しているのはめちゃくちゃ古そうということ。この場所にはぴったりとはまっている。
庭にでてみると、周囲の木立と見事に一体となっている。ここでご飯食べたらおいしいだろうな。
「置いている本もどうぞ読んでください」とご主人。
そこには無造作に、中村好文関係の本が積んである。(雑誌の特集や著作など)
そこで、しばらくコーヒータイムということで、何冊か読んでみる。
そうか、中村さんは人が本当に生活するための、しかも自然と共生するための建物を造ってきたのだ、ということがわかった。
それで、この展示物の意味もすこしわかったぞ。
各地の人たちが生活で使ってきたものを並べてることで、過去から今に至る生活がずーっとつながっていることを表しているだね。この建物のなかにぽんと置かれていたら何の違和感もないものばかり。造形的にも、使い込んだ故の美しさがある(ような気もしてきた)
ミサワホームに置いちゃうと違和感大ありだけどね。
中村さんは、建物のほかに家具も設計している。それらの作品物を写真で見ると、まさにここに置いてる展示物と、すごくつながっているのだ。

この美術館のオーナーが、中村さんに設計をオーダーするときに「自然に返すことができる素材で作ってください」とだけ条件を伝えたそうだ(と、いろいろご主人が教えてくれた)
そこで中村さんはこの2冊の本からインスピレーションを得て、この美術館を設計したという。
それは、朝鮮の古い民家の写真集(オールハングル、読めません!)
もう1冊は、アフリカの土でできた、これまた古そうな民家の写真集(オール○▲×語。読めませーん)
雰囲気はなんとなくわかる(ような気がする)
畳敷きの和室がなかにあるのだが(ここが一番落ち着く部屋)壁も天井も和紙が貼られている(朝鮮の家から着想している)オール漆喰の外壁、しかも壁の角が丸みを帯びていて角張っていない(アフリカの家っぽい)
こうして、すこしずつわかってくると面白いものだ。
いろいろなものが見えてくる、こっちも調子に乗ってご主人にこれはなにか?あれはなにか?
なぜ?どーして?といろいろ質問してしまった。
いやな顔せず、落ち着いて教えてくださりありがとうございます。

入館して1時間半、ようやく二人目のお客登場。
なじみの人らしく、三回目とか話している。わかるよ、もう一度来たい気持ちが(←おいおい、入ったときのアレはなんだったのか?)
続けてもうひとり登場
「いやー、迷ったよ~。運転手も知らないんだね、タクシーえらい前で降ろされて、看板見落としてずんずん行っちゃったよー」
年配のおじさんであるが、こんな山奥まで結構くるもんだね。
(出張中に来ているアンタが一番あきれるわ。すんませ~ん)

iPodでビデオ

出張も5日目ともなると、かなり疲労もたまってくる。
少しでも疲れを癒すためにと、今回の出張ではこれを持ってきた。

AppleコンポジットAVケーブル

これはiPodのビデオ映像をテレビで流すためのケーブルである。
録画したテレビ番組やYouTubeで集めた映像などをiPod用画像にあらかじめ変換して、それをiPodにいれて持ってきている。
ビジネスホテルだとせいぜい17インチ程度の液晶画面なので、それほど画像が粗くなるわけではないので十分楽しめる。普段はiPodの小さな画面で見ているが、テレビ画面だと見るのも楽ちんでなかなかイイネ。
(ただYouTubeの映像だとかなり見苦しくなるものもある)
NHKBS2でたまにやっている「黄金のLIVE」が大好きで、そこから Blood,Sweat & Tears などいまはなかなか見ることができないライブ映像も持ってきて楽しんだ。

テレビ側に黄白赤のビデオ端子がないと見られないのでご注意を。
それと、このケーブル自体が高い!
5800円
サードパーティ品もあるかもしれないので、あればそちらがいいかも。

Saturday, January 24, 2009

続・インフルエンザ

本日より、同僚さらに1名インフルエンザにかかり休み。
ひとりずつ減っていく。
そして誰もいなくなった...

なんてね?!

Friday, January 23, 2009

インフルエンザ

カミさんがインフルエンザだったことを書いたが、出張先で同じ仕事をしているメンバーが今日は来ていない。
どうしたのかと思ったら、インフルエンザ発病し休みとのこと

ぎゃい~ん。

かなりヤバイかも。

Wednesday, January 21, 2009

オバマ新大統領

出張先のホテルで、夜中の2時からオバマ新大統領の就任演説を見た。

まず何に驚いたかというと、そこへ集まった人の多さ。
広場を埋め尽くす人、人、人。
これだけの人を集めても、あの落ち着いて自信に満ちたスピーチ。
オバマさんも含めて、みんなアメリカが一番と思っているに違いない。
日本だとこうはいかない。
麻生さん支持率20%だし、なんだか3人連続で途中で政権投げ出しそうだし。
いいな、アメリカ。

という見方-欧米のいやな部分は見ずに、いいとこだけが輝いて見える-これこそが、最近読み終えた、鈴木孝夫『日本人はなぜ日本を愛せないのか』で説明されていること。
なかなか、面白い本である。

おっと、横道へそれてしまった。

再び出張へ

20日から29日までの予定で、再び千葉県へ出張。
午前中会社へ出社してから出発したのだが、仕事山積でなかなかでることができない。
結局会社をでたのが、5時をまわってから。
千葉のホテルへ着いたのが11時。
その途中で、びっくりメールが飛び込んだ。
2日ほど前から体調不良だったカミさんが、病院で診察を受けたら、なんとインフルエンザ!
予防接種は受けたのだが...
効かないこともあるので仕方ないけど、いや~、ウィルスもって千葉へ来ちゃったかも。

Monday, January 12, 2009

出張〜帰宅

11日の深夜に出張から帰宅。
この二、三日は関東もかなり冷え込んでおり、寒い京都へもどってもさほど寒さは感じない。
荷物も重いし、仕事でも疲れ果てたので、どこも寄る気がしない。東京駅で弁当を買って列車が発車するまでに車内で食べてしまった。
あとは音楽を聴きながらスヤスヤ。

録画してたまっていた『LOST(シーズン3)』を何本分か見る(電車で寝たので割と元気)
しかし、そろそろ完結するのかと思いきや、なんのなんの。ネットで調べると次のシーズン4が有料テレビで放映開始になるという。
もうそろそろ終わろうよ、ついつい見てしまうじゃないの。

Friday, January 09, 2009

ただいま出張中

1/4から千葉県・茂原市へ出張している。
宿泊のホテルにネット環境がないため、ネットジャンキー者としては渇望の日々を過ごしている。
いまは、ホテルの部屋からたまたまキャッチした無線LANでなんとかつないでいる。(運がよくないとつながらない)

さて、1/4に京都→東京へ新幹線で移動したわけであるが、世は正月休みのUターンラッシュのピーク。
当然指定席はとれず、2時間半立つ覚悟で10:30頃京都駅へ行った。
思いのほか、ホームに人はあふれていなくて、確かに自由席は座れないがデッキなら自分の荷物を椅子代わりに座っていられるほどにはスキマだらけ。
夕方頃にははすし詰め状態だったというから、時間が早い分ラッキーだったようだ。

その日は移動だけなので、さてどうしよう?

ということで、本郷の東大へ。
東京に住んでいたときも行ったことはなかったので、初赤門である。
安田講堂もなかなかの存在感。
正月休みのあいだなので、校内は近所の人が散歩していたり、将来受験するつもり?の下見親子連れ(こどもはめがねの小学生だが)、センター試験の下見、ボクのようなお登りさんなどなど...
敷地内はかなり広いので、(すべてみたのではないが)疲れるほど歩いた。

その後、新宿へ移動。
disk unionへ。
中古CDが、いかにも中古の価格(Mountainなど350円とか)なので、うれしい。
新品でも見たことがないバンドのものもあって、50年代のジャズ、70年代のロックをついつい数枚購入。
2時間半ほどいたが、まだ全部の店舗を見ていない。
帰りも時間があれば行ってみよう。

Friday, January 02, 2009

年末〜新年2009

31日に神戸の実家へ。
夜は年越しそば食べながら、紅白歌合戦をなんとなく見る。
ほかに真剣に見るほどの番組もなく、なんとなくやり過ごす。

新年あけましておめでとう。
miniおせちと雑煮で、正しい日本の正月料理。
ボクはこのみそ仕立ての雑煮が大好きなのだ。京都風は白みそだが、うちのは普通のみそ。
もちは何個でも食えるが、正月早々腹パンパンに食べるのもどうかと思い、そこそこに。


近所の神社へ初詣。昼前に行ったのだが、さい銭箱の前には長蛇の列。
帰りに際に飾ってある絵馬を見る。
なかなか面白い。
「全ての願いがかないますように」(←具体的に絞って書こうね)
「いつまでもxx君との仲が続きますように」(←そんなに甘かないよ)
「卒論がピンチです!助けてください!!」(←絵馬書いてる場合じゃなさそう)

そのまま三宮へ。
いまは元旦から開けている店も多い。娘達はファッション系のお店へ買い物。

午後、姉とその子供たちが訪ねてくる。
いろんな話しをして盛り上がる。こういうひとときが楽しい。
甥や姪たちもがんばってるなあ。
元旦もテレビは面白くなさそうなので、ほとんど見ず。
甥に貸りた"2008年に一番売れた漫画(らしい)"「聖☆おにいさん」2巻を読む。
ブッダとキリストが立川のアパートで共同生活を送るという、かなりアホらしいシチュエーションのコメディ漫画。
最初入りにくいが、2巻からはなんとなくそのツボがわかってくる。
これ売れるかねえ?

二日はもうひとりの姉(千葉在住)が家へ。
普段なかなか会えない人達にあえるのが正月の醍醐味なのだ。
お昼をいっしょに食べてから、ボクらは京都へ出発。
ところが、名神高速が10km以上の大渋滞。
通常なら1.5時間のところが3時間!
眠いし疲れた。
そのまま、伏見のカミさんの実家へ。
おじいちゃんおばあちゃんと一緒に、すき焼き。
なんだか久しぶり。
おいしいんだけど、すき焼きってすぐお腹いっぱいになるよね?
ビールも少し飲んで、運転はカミさんと交代して帰宅。

帰宅すると、ポストは正月の新聞ではちきれんばかり。
年賀状もたくさんきていた。