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Sunday, November 25, 2007

映画 『 ALWAYS 続・三丁目の夕日 』

前日の余韻を引きずったまま、また映画。
予想通りというか、こちらがこうなって欲しいと思うとおりに展開する。いや、これは皮肉でもなんでもなくてこれを求めている訳なので。
隣にすわっていた家族のお父さんは、「今日は泣くから」と家族に宣言していた。
そうなんだ、みんな泣きたいわけ。ハンカチ持って待っている。
で、それを裏切らない演出。途中には山や谷があるけど最後には...
細かいところで前作とつながっていて、そういうところも手を抜かない。
ビジュアルエフェクトも素晴らしい!空港のシーンや日本橋のシーンなど、ブラボー!
胸をえぐるような映画、小難しい映画もいいけど、やっぱりこれは好きだな。
寅さんのように、安心して見ていられる。
年をとったということなのかも。でも、いろんな映画が楽しめるということでは、悪いことではないね。

この写真は、映画を見終わってそとへでたら、そこにも夕日がまぶしく輝いていた...
(JR二条駅のプラットフォームから)

Saturday, November 24, 2007

紙で読む

先週の日曜日は父の十三回忌の法事だった。
そのときに集まった義兄やいとこ、甥たちと、「なぜ紙の書類はなくせない(減らせない)のか」で、ひとしきり盛り上がった。
全員の一致した意見では
「モニターで読んでも頭に残らない。本当に読もうと思えば紙に出力する」ということ。
ん~、なぜだろう?
たとえば大学の論文は、ネットで検索は容易にできて、概要を知ることができる。そのまま詳細を画面でよむことができる。しかし、本気で読む場合は紙に印刷して読むらしい。これは単に、長時間モニターを見つめると疲れる、ということだけではなさそうだ。(もちろんそれも理由としてはあるだろう)
紙のメリットとしては、どこでも持ち運べることがまず頭に浮かぶ。膨大な論文もいろんな場面に持って行けば時間を有効活用することができる、ということもあろう。
でも、それだけではないんだよね。
もひとつの証言は、「パソコンでキーボードをたたいて作成した文書を、紙に出力して読み直すと、モニター上では見つからなかった(気づかなかった)部分を修正できる」
たしかにそうだな、思い当たるところがある。このブログを書いているのは、画面上で囲われた四角の枠の中。これを実際に公開する形にしてから見ると、あちこち瑕疵みつかる。
ということは、そのあたりになにか紙で読むことのヒントがあるのか?
もうちょっと考えてみよう。

Friday, November 23, 2007

映画 『 ヘアスプレー 』

僕の娘が2回見たほど気に入った映画を、カミさんと見に行った。
お昼過ぎの上映のチケットを1時間ほど前に買いに行ったら、「どこでも空いてますよ」
え~、ガラ×2ですか。
ど真ん中の席を買ってから、三条通りのcafe independantsで昼食。どえらい古そうな建物を改装したところで、なかなかに趣があってよし、今日のランチも580円でリーズナブルでよし。

で、結局観客は20人ほど...
でも、映画が始まるとそんなことも忘れて楽しんでしまった。

1962年、主役のぽっちゃりトレーシーが朝目覚めるシーンから映画は始まるのだけど、いきなり歌い出すのだ。(ミュージカルなので当たり前だけど)
舞台となるボルチモアの町を紹介しながら歌って踊って駆け抜ける。曲が終わる頃に学校へ着いて、着席する。いかにもって感じではあるけど、それでいいのだ。
その後は、歌と踊りが痛快に走り出す。このあたりの演出はさすがにアメリカ映画、おもしろい「見せ方」を心得ているって感じ。とにかくカラフルでポップさ満載。曲も初めて聞いたけど、いい曲が多い。ストーリーはシンプルでわかりやすい。ミュージカルでややこしいのは少ないけど。
トレーシーが大好きな、ボルチモアのTV局が放送している歌と踊りの番組のオーディションを受ける。本人はあまり気にしていないけど、他人から見ると見てくれがTV向きではないし、プロデューサ(ミッシェル・ファイファー)からも意地悪されて、落とされる。その後、踊りが出演者に認められてダンサーになることに成功。この話を軸に、マイノリティと人種差別を織り込みながらどんどん話は進んでいき、大ダンス大会のエンディングへ。(少し意外な結末もあり)母親役の女装ジョン・トラボルタも最後に見せ場がある。一番気に入ったのが、トレーシーの親友役でいつもチュッパチャップスをなめている女の子が、たいして見せ場もなく親友役で終わるのかと思ったら、最後に大活躍というかはじけまくるのだね。
エンドロールのビジュアルが、これまた60年代っぽくって、とてもイイ。
タイトルのヘアスプレーというのは、そのTV番組のスポンサーがヘアスプレーメーカーなわけで、出演者も踊りながらシューシュースプレーしまくる。

趣味趣味本、久々に更新

僕のサイトの本紹介を1ヶ月半ぶりに更新。→こちら
一時快調に進んでいた読書みちが、このところ電車で眠りこける状態が続いているのでなかなかに進まない。
とりあえず7冊分をアップ。
『「アンアン」1970』の赤木洋一は『平凡パンチ1964』という著書もあって、これも面白そう。
音楽雑誌『ストレンジデイズ 2007年12月号』はキャロル・キング特集、これは購入。CDをかけながら読むといい感じ。DVDの発売が楽しみ。(米版はすでに発売済み)
同じ雑誌でもちょっとだけインタビュー記事が掲載されているロバート・ワイアットの新譜『comicopera』が充実のでき。音のひと粒ひと粒から崇高な気配がたち上がってくる、まさにワイアットの真骨頂。素晴らしい。同じカンタベリー系アーチストのデヴィッド・アレン(ex.ゴング)、ケヴィン・エアーズ(ex.ソフト・マシーン)もまだ健在であることがわかりうれしい。(こちらもインタビュー記事)
買ったまま読んでいない、僕にとっての「面白さ10割バッター」山本幸久『渋谷に里帰り』、はやく読みたい、ほのぼのしたい。
万城目学の新刊は『鴨川ホルモー』の続編らしい、こちらも楽しみ。

Monday, November 12, 2007

吹奏楽漬け

土曜日は娘の吹奏楽部の定期演奏会が開かれた。昼、夜2回公演を2回とも見る、という親バカぶりを発揮したのだけど、これがすごい。楽しいし感動した(親でなくてもね)
約3時間弱の公演なので、見る方もたいへんだが、演奏する方はもっとしんどいはず。体力と集中力が必要だ。2回ともみたバカ(僕のこと)は、高校生達がそれをちゃんとやっていることに感激した。
お疲れさまでした。素晴らしい演奏であったし、聴衆もこの学校の吹奏楽部が好きで、後輩からも目標にされていることがよくわかってとてもうれしかった。

ところで、娘が入部したおかげで、このところ吹奏楽に触れる機会が急激に増えた。
吹奏楽はクラシックパートとポップス・ジャズパートがセットで構成されるのだが、クラシックパートで難度の高い曲に挑戦して、ポップスパートではいかにお客さんを楽しませるかということを工夫をする、というのがひとつのパターンのようである。
実はこのことがよくわかったのが、翌日の日曜日に行った「全日本吹奏楽大会 in 横浜」である。
全国の高校吹奏楽部が40校ほど集まり、二日にかけてコンクールを開催するものである。こちらにも娘の高校が出演したので、親バカついでにわざわざこのためだけに、かみさんと新幹線で横浜へ行ったのだ。
そこでは、大抵の高校がクラシック曲とポピュラーな曲をセットで演奏していた。
しかも、ただ演奏するだけではなく、全ての高校で「パフォーマンス」をふんだんに盛り込んでいるのだ。
全員がパジャマで演奏したり、タップダンスを組み合わせたり、全員で踊る、歌う、着物着て演歌も歌う、三味線を弾く(吹奏楽か?)、大蛇がうねる、などなど。ちょっとやりすぎ?と思わないでもないが、本人達は真剣であるし、あそこまでやるにはかなり練習してるんだろうし、泣いたり怒ったりけんかしながらやってるんだろうなってことも、わかるので(娘からいろいろ聞いてるしね)それは認めてあげたい。
もうひとつわかったのは、全国ともなると演奏のレベルがかなり高い。特にやっぱり東京、悔しいけど。
今回の大会で、通常の金賞に相当するであろう「会長賞」を受賞したのは東京の出場校4校全てと千葉の柏高校だけ。(2日目の結果)
関西だけでみてると娘の高校もハイレベルだと思うけど、世界を拡げるとそこにはもっとレベルの高いものが存在している。それを知ることが大切で、参加した意味があるというものだ。

僕も知らない世界をみて刺激をかなり受けたこの週末であった。

Monday, November 05, 2007

フェス好き体質

祭り、フェスティバルと聞くと胸がざわつく。30才ぐらいで精神的成長をやめてしまったのかもしれない。いつまでたってもそうなのだ。
ということで、今年も京都市立芸大祭へ行ってきた。
過去2回は主にロック系のバンドを見てたので、今年はクラシックを聴こうと決めていた。
時間を見計らい、家から会場へ自転車で走る。学校は小高い山の上にあるので、かなりしんどい。
一部はワーグナー。弦主体の編成で、バイオリンの音が心地よい。人数が重なると得も言われぬいい音が響く。ソロで弾くと感情がむき出しになるのにね。
あまりに気持ちよすぎて、眠ってしまった。
二部はホルン4本を前面にだしてシューマン。こちらは管楽器も加わり、楽しい演奏である。

そのあと野外でロック系のバンドをしばらく見る。
女子4人組の「Moga Hoop」がかなりよい。ギターのカッティングがエッジが立っていてよい。
ジャズっぽいのりもかっこいい。
おもわずCDを購入。

夕方からは学生コンサート。
この学校の音楽専攻の学生が、本職の楽器でコンサートを行う。
これも盛りだくさんで、吹奏楽編成、フルート四重奏、弦ばかりのモーツァルト、などなど。
残念なのは宣伝不足か、会場内のお客さんがかなり少ない。こんなに楽しい演奏が無料で聞けるのにもったいない。しかも僕は家が近いし。

カミさんは、クラシックコンサートと同じ時間に行われた版画家山本容子(卒業生である)の講演会を聞きに行った。
こちらはいっぱいだったようだ。