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Tuesday, August 07, 2012

映画『はじまりの記憶 杉本博司』

会社の同僚(若い女性)と、最近の面白そうなことを話していた時に
「現代アート作家の杉本博司って知ってる?」(ボク)
「知ってる!その人の写真大好きです!」(彼女)
なんて、かなりハートマーク付きの返事が返ってきたのである。
実はボクは知らなかった。
ムムム、ちょっと悔しい。
で、この映画のことを話すと
「絶対見に行く!」
とのこと。
すぐに図書館で杉本さんの著作を予約(図書館ってとこがセコイが、高いんですよ...)
立て続けに3冊を読む。
骨董商をしていたこともあり、写真を活動の中心にしているがかなり広範囲な活動をしている作家であると、輪郭はおおよそわかってきた(つもり)

8/4〜 十三と京都で公開されるのだが、1週間で終映である。
しかも、8/5はそれぞれで杉本さんと監督の中村佑子さんのトークショーがあるという。
これは行かないわけにはいかない。会社も夏季休暇中であるしタイミングがいい。
上映時間が早い十三(第七藝術劇場)へ行くことにした。
整理券は9:30頃から配布なのだが、果たしてどれぐらい混むのかまったく予想がつかない。
数年前に京都シネマで原田知世と永瀬正敏の舞台挨拶があったとき、9時頃に行ったら、もう結構並んでたな。
あまり参考にはならんが。
で、9:30頃に現地へ到着。
10番目ぐらいで、2列目のセンター席を確保!(にわかファンなのにいい席とってすんません)

上映が13:30〜なので、梅田にでて茶屋町のジュンク丸善書店 〜 Loft をうろうろして時間をつぶす。
映画館に戻ってみると、立ち見席もでている。
ああ、やっぱり好きな人は多いのだなあ、よかった早めに動いて。

映画を見ると、本で読むよりもわかりやすい。
古と今をつなぐアート。
常に新しいことを探し、それを極めて昇華していく。
はっきり言って、いいのかどうかわからないところもあるのだが、以前よりは関心はかなり高まっている。
現代アートについては関心をもつことがまず第一歩だと思う。
高電圧のスパークをそのままフィルムに焼き付ける作品は面白い。
毛細血管か植物の根っこのような有機物にしか見えない。

上映後に行われた杉本さんと中村監督の対談も面白かった。
欧米と日本のドキュメンタリーの作り方の違い、日本のアートは平安時代で終わっている?、これからの活動計画(めちゃくちゃ精力的である)などなど、とても興味深い話だった。時間は短かったけど印象はとても大きい。
いろいろなところに刺激を受けた一日だった。

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