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Saturday, August 24, 2013

いい曲って?

連日暑いね、8月も終盤
厚さ疲れがたまるころ

先日会社の後輩から借りた1枚のCD。
すでに解散したある日本のバンドのトリビュート版である。
さまざまなちょっとクセのある今のバンドやミュージシャンが彼らの代表曲を演奏して歌う。
と言っても、実を言うとその元となったバンドを全く知らない。
なので初めて聞く曲ばかり。
で、そのCD自体はとても面白くて、どの曲もそれぞれの個性あふれる演奏だった。
後輩から感想を求められて
「すごく面白かったけど、この面白さはアレンジや演奏のアイデアだったり面白さだよね。
元の曲がいい曲なのかどうかはよくわからない」
と答えたところ

「では、いい曲とはなに?」

そこで答えに詰まってしまった。
ん〜、簡単に「いい曲」って使うけど改めて聞かれると困るな。

それから数日、時々そのことを思い出しつつ自問してきた。
シンプルに「いい曲」って言う時は
メロディーのことをさしてることが多い気がする。
ただそれは、素材として「いい曲」の要件だけをとりだして突き詰めれば、そうだということ。
例えばボクの大好きなラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、どんな器楽演奏でもメロディーが聞こえただけで、ぐっときてしまう。
ジャズのスタンダードやビートルズの曲など、様々なバージョンが作られている。
これはやはり素材として「いい曲」なのだと思う。
しかしなあ、一方でメロディーは全然記憶に残らなくても何度でも聞きたくなる曲もある。
だから結局「いい曲」というのは総合的なものの印象で決まるのだろう。

後輩に対しての感想はいまだったらこう言う
「すごく面白かったし、いい曲が多いね。だけどメロディーはほとんど印象に残らない」


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