穏やかに晴れた日、下の娘の高校入学の日。
近所の桜の木の下で記念写真を撮って、朝八時に出発。
京都市内の多くの高校が今日入学式なので、同じ中学校出身者がバスに乗り合わせる。
制服がまったく身についていないのが初々しくて、それが春を感じさせる。
娘が入学する高校は仏教系の学校なので、式のなかでお経?を何度か唱える場面がある。
このときに吹奏楽部が伴奏として演奏するのである。
吹奏楽部がお経の演奏をすると聞いても、なんだかピンとこないと思う。
普通お経の後ろで鳴っているのは、鐘と木魚ぐらいで、人の声は勝手な音程で発生するものなので、それが逆に不協和音のうなりのような不思議な状態で聞こえるものだ。
そんなお経が、まるで賛美歌のような、西洋的なハーモニーとして調和して聞こえる。
楽譜にもちゃんと表すことができるだろうし、たぶんどこで演奏しても同じように聞こえるはず。
他でこういう場面に接することがないので、これが特別なことではないのかどうかよくわからないが、僕にとっては初めての体験だった。
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