『マンマ・ミーア!』で(ボクとしては)驚きのダンスを披露したメリル・ストリープ主演の、こちらはいかにも彼女らしい役で登場。
1960年代アメリカの規律厳しいカトリック系の学校で、男子生徒を誘惑した疑惑を持たれる司祭(フィリップ・シーモア・ホフマン)とストリープ扮する鉄のように厳格な校長との息詰まる舌戦。
新任の教師ジェームス(『魔法にかけられて』でお姫さま役のエイミー・アダムズ)が目撃した状況証拠だけから、司祭の罪を確信して1ミリも妥協せず攻め続ける校長。このあたりの演技はストリープにぴったり。
疑惑をもたれる司祭役のホフマンは、観客から見ても黒とも白ともとれそうなギリギリの演技が素晴らしい。(観客にも校長が知っている状況証拠しか見せられていないので白黒はわからない)
アダムスも初々しい教師役を好演。無邪気に司祭の弁明を信じて安堵するが、それを校長にたしなめられるシーンなど、なんとも可愛らしい。
元々はブロードウェイの舞台らしいが、たぶんそれが一番このテーマにはぴったりの形式だろうと思う。
この3人と、司祭が誘惑したとされる少年の母親役(ヴィオラ・デイヴィス)も迫真の演技で、そんな俳優達の真剣勝負を息を飲んで見ている感じ。
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