京都駅の三省堂書店をぶらぶらしていて、初野晴のハルチカシリーズ(主人公の春太と千夏のこと)3冊が並べてプッシュされていた。ミステリー、青春、吹奏楽(舞台が高校の吹奏楽部)のキーワードに魅かれて購入。
4つの短編が収められているが、舞台が高校だし起きる事件に物騒なものはない。事件ですらないものもある。
いずれもミステリー仕立てとなっていて、なんらかの謎を解明する趣向である。
事件は時系列に乗って起きるので、全体の物語も事件のうらですすんでいく。
千夏はフルート担当の1年生、春太はホルンの同級生で、二人が所属する吹奏楽部は部員が少なすぎてコンクールも出場できない。事件が解決するたびに、事件に関わった部員が入部して(しかも楽器の達人だったりする)、普門館(吹奏楽の全国大会開催の聖地)を目指すことになる。
一話完結の謎解きと、全体の物語の同時進行で興味を引かせるうまい構成。しかも、こういう小説で一番大切で難しい会話文も、(時折若々しさ不足なところは感じたけど)不自然でないし、いい感じで読み進められる。
このあと2冊シリーズが続いているので、そちらへの楽しみも膨らんでくる。
今日は、昨日から順延された町内の運動会。
いい天気(すぎて暑かった)で、久しぶりに体を動かして気分がいいのだ。
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