ウディ・アレン監督作品。
いつものように速い展開で、しかもシニカルな視点が面白い作品。
ニューヨークに住む初老の(自称)天才物理学者ボリスの元へ、南部から家出してきた若い娘がころがりこむ。
世間知らずの娘と、厭世家で人嫌いの男とのやりとりが面白い。
ボリスは娘に対して、これでもかってぐらいぼろくそに罵倒するのだが、娘は気にしない。それどころか恋に落ちて、やがて二人は結婚!
そこへ娘を探しに超保守的な母親がやってきて、結婚の事実を知って卒倒するのだが、その後母親にも大きな変化が起きる。
また、そこへ浮気相手と失踪していた父親までやってきて、あとはもうどたばた。
このどたばた加減は、ちょっと古い映画のテイストである。それがこの作品ではいい感じになっている。
また主役のボリスが、映画の観客に向かって語りかけるスタイルが面白い。
映画の途中で、ニューヨークのユニクロが登場する。母親が、娘の結婚相手としてふさわしいと思っている若い俳優に、娘の居場所を伝えるのに「あの子はいまユニクロにいるわよ」と教える。
あえてユニクロを舞台にしたのは、なにか意図があるのでは?
ウディ・アレンだけに皮肉な意図がありそうな気がする。
全体的には、軽いコメディで若干薄味気味だが気楽には楽しめる作品。
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