Pages

Friday, December 30, 2016

2016年振り返り(アートほか)

今年はあちこちで伊藤若冲の展覧会が多く開催されていた。
京都市美術館の若冲展も連日大入りで、見逃してしまったが、細見美術館は2回(別の展示)を見に行った。
超細密画も描けば、かるい漫画風の作品までと幅広い作風でユニーク。人気が出るのも納得

今年は12月に京都検定試験を受験した。
そのために秋口から、試験対策として実際に神社寺院を結構まわった。
京都に住んで30数年だが、いかにこれまで自分の町のことを知らなかったことか。

私が努めている会社の近くは、堀川寺ノ内という地名の通り寺がかなり多く存在する。
秀吉が寺院をこの地へ集めたことに由来する地名とのこと。
その中で本法寺には本阿弥光悦作と伝わる三つ巴の庭がある。昼休みに会社から歩いて観賞してきた。
また、山科の随心院は小野小町ゆかりの寺院で、趣もあり結婚式用の写真撮影でも人気の場所と聞く。

2016年振り返り(本)

ますます読む本の量が減っている「危機的状況」なのだ
理由は、通勤が車になったことが大きいが、それだけではない。
読み出すとすぐに眠くなってしまう。
なんと今年は17冊!
完全な右肩下がり

デビュー以来のファンである宮下奈都『羊と鋼の森』は本屋大賞受賞作品でもあり、わたしも感動した。いつもの宮下調で、丁寧な筆致で自問自答を繰り返して心情の奥深くを描いていく手法が堪能できる。本作の主人公はピアノの調律師という、あまり馴染みのない仕事であるが、読んでいて音や音楽が聞こえてくることに感動する。
本屋大賞を受賞したことで、一気に全国区になり、メディアへの露出も激増した。それでも作品や製作のスタンスは変わることはないと信じている。

海外ミステリー『ミレニアム4 上下巻』も最高のエンタテイメント。
第3部までを執筆したスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンが急死したため、別の作家がこのシリーズを引き継いで書き上げた珍し作品。このあと第6部までは決まっているらしい。
世界観は前作と全く違和感なくつながっていて、主人公も相変わらず魅力的だしストーリーも抜群に面白かった。

気軽に読めて、しかもとても楽しい宮木あや子『校閲ガール』、山本幸久『誰がために鐘を鳴らす』もお勧め

2016年を振り返る(映画、TV)

映画は昨年のようなずば抜けて感動した映画(『はじまりのうた』『ラブ&マーシー』)はなかったが、いい映画はありました。
全編緊迫した展開がとてもスリリングだった『ブリッジ・オブ・スパイ』
皮肉なストーリーがとてもおもしろい2本、老いてますます元気で多作なウッディ・アレンの『教授のおかしな妄想殺人』とナオミ・ワッツ出演の『ヤング・アダルト・ニューヨーク』

そして今年社会現象にもなった『君の名は。』と、のんが主人公の声優を務めた『この世界の片隅に』の2本のアニメーションも楽しめました。
『この世界の片隅に』は漫画全3巻も買ったので、マルチに楽しんだ。

TVに目を向けると、ドラマでは『逃げるは恥だが役に立つ』がずば抜けて面白かった。火曜日がくるのが楽しみ、という気持ちを久々に思い出した。
『真田丸』も毎回楽しみだった。三谷幸喜脚本のセリフが、あまりに現代的すぎるとの意見も多かったけど、すぐに慣れました。むしろ面白かった。ストーリーもすごく整理されていて、どのように歴史が動いたのかがよくわかった。
NHKの『72時間』も毎回楽しんだ。日本のある場所にカメラを72時間設置して人間模様を映し出すというドキュメント。こういう番組はNHKは魅力ある作品を作りますねえ。

Dlifeの海外ドラマ『クリミナル・マインド』、『エレメンタリー ホームズ&ワトソン インNY』、『メンタリスト』などが面白い。海外ドラマの難点は、いつまで続くのか先が見えない事。だから1回で完結するものが安心して見ることができる。

2016年を振り返る(音楽・イベントなど)

またこの季節になりました。
1年は速いですね、気づいたら大晦日ですもんね。

さて、恒例の振り返りですが、まずは音楽。

購入したCDは32枚。
まあまあ買ったほうだと思います。2014年が19枚、2015が25枚なので、増えてますね。
右肩上がり
給料と反比例しています((泣

印象に残るのは、なんといっても夏場の新譜攻勢

空気公団、カーネーション、婦人倶楽部、ザ・なつやすみバンド、KIRINJI
これらのバンドの新譜が夏場に集中したんですね
婦人倶楽部は佐渡ヶ島の主婦4人組のグループなんですが、プロデュースがカメラ=万年筆の佐藤望ということで聞いてみたら、一発で気に入って買ってしまいました。
こういうのがでてくると、とてもハッピーな気持ちになります。

最近の音楽の聞き方は、iCloudミュージックを契約しているので、自分で持ってる音楽データがすべてクラウドサーバーに保存されて、それをダウンロードもしくはストリーミングでiPhoneで聞く方法がほとんどです。
車通勤時にも、iPhoneからBluetooth経由でスピーカに飛ばして鳴らしています。
なので持ち歩かなくても、すべての音楽を出先でも聞けるんですね。便利な世の中になりました。ただし音質にはまだ満足できませんがね。
こうして聞いた音楽は、パソコンに入っているiTunesにもいつ聞いたのか、何回再生したのかが記録されます。

今年気に入ってよく聞いた音楽を何回ぐらい再生したのかを見てみよう

空気公団『ダブル』48回
カーネーション『Multimodal Sentiment』18回
婦人倶楽部『フジンカラー』22回
ザ・なつやすみバンド『PHANTASIA』47回
KIRINJI『ネオ』27回

婦人倶楽部が意外と少なかった。すごく聞いてた印象があるのだが。
『PHANTASIA』はホント傑作ですよ。これはよく聞いた印象とも合致します。

この他で言うと、トクマルシューゴ久々のアルバム『TOSS』も良かったですね。
いろんなアイデアに溢れる超緻密なもので、情報量が多すぎて飲み込むのに何日も何回も聞かないと咀嚼不可能なへんてこなアルバム。こういうのが大好きなわたしとしては、嬉しかった。京都磔磔のライブも見に行ったけど、こちらもぶっ飛んだ。そんなアルバムをさらりとライブで再現しちゃうんで、しびれました。

ライブというと、空気公団、KIRINJI、ザ・なつやすみバンドも行きました。
中でも神戸塩屋の旧グッゲンハイム邸のザ・なつやすみバンドは感動した。
メンバー4人だけなんだけど、曲の途中で転調したりペースを変化させたりと、凝ったアレンジで演奏を聞かせる。プログレポップバンドですね、まったく私の一番のツボを突いてくるね、まいった

海外のものでは、60年台の復活がキーワードでした。
なんとモンキーズが新譜『Good Times!』をだしたんですね。そしてこれがとても良かった。歌姫Rumerの新譜『This Girl's in Love』はバート・バカラック&ハル・デヴィッドが書いた曲ばかりのカバー集。そして最近発売されたばかりの、ロジャー・ニコルスのデモ&CM音源集も感涙モノです。とっても楽しい2枚組アルバム

さてさて、9月にちょっと入院したために、コンサートや演劇をいくつかキャンセルしたので演劇は大人計画1回だけでした。
もう年齢的にジャパン・ツアーは最後かもしれない(といつも思っているが、それを裏切ってまだ来てくれる)ブライアン・ウィルソンの「Pet Sounds 50周年ツアー」も泣きました。