Pages

Monday, July 06, 2009

最近読んでいる本

早いものでもう7月。四条通りを歩くとコンチキチンの鐘の音。
祇園祭を間もなく迎える、京都で最も蒸し暑い季節になった。

すこし前に『マイナス・ゼロ』を読んだことを書いたが、広瀬正がこれを書くときに参考にした、というかタイムマシンものの古典中の古典=ハイラインの『時の門』を読んだ。
翻訳がすこし読みづらいが、さすがに画期的なアイデア。古典と言っても単に時間旅行するだけではなく、とても複雑な矛盾(過去へ行って自分と出会って殴りあいをしちゃうみたいな)を絡み合わせているところがすごい。
これは短編集なので、とりあえず「時の門」だけ読んで次へ。

今日から読み始めたのが『ハチはなぜ大量死したのか』ローワン・ジェイコブセン著。
まだ1/5程度までしか進んでいないが、これがめっぽう面白いのだ。
2006年頃から、全世界でハチが突然大量にいなくなる現象が起きている。その数が驚くなかれ、北米だけで1/4も激減というすさまじさ。
その原因を明きらかにしてくれるのだろうが(推論段階かもしれない)いままで読んだところは、ハチの生態についての説明である。
知らないことばかりで驚く。
1巣あたり約5万匹のハチが活動しているが、そこに統率者はいないらしい(最近の研究では、女王蜂も統率者ではなくて、子を生むための奴隷に近い存在らしい)それなのに役割分担が明確で、しかも状況によって役割を変更して常に効率良く機能するように調整が働くらしい。
この先も楽しみ。

冒頭に祇園祭が近いと書いたが、ぜひ始まるまでに読みたいのが
森見登美彦の『宵山万華鏡』
発売とほぼ同時に買ったが、図書館で借りている本があるのでちょいと後回しにしている。背景が祇園祭なのでそれまでになんとかもぐり込みたい。

No comments: