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Sunday, October 18, 2009

加藤和彦

ボクが一番よく聞いた加藤和彦のアルバムは『パパ・ヘミングウェイ』である。
あの独特の震え声で歌う彼がここでやっていたのは、単なるロックではない、とても新しいタイプの音楽だった。
当時はまだそれほど世に浸透していなかったレゲエのリズムを取り入れたり、キーボードの音色自体も斬新さを持っていた。
秀逸なポップなジャケットもあって、ボクの当時の愛聴盤だった。
さかのぼってみると、「あの素晴らしい愛をもう一度」「タイムマシンにお願い」はボクがやってたバンドで演奏したことがある。
さらにフォークル時代の曲「悲しくてやりきれない」「オーブル街」のなんとも切ないメロディー。この2曲がフォークルでは一番好き。
並べてみると、とても多彩なスタイル。哀切ものからロックンロールまで。恐ろしいぐらいに幅広い。いろんなものを吸収して、それを表現していた人なのだなあと改めて思う。
なんとも貴重な人を亡くした。

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