ちょうど日本でもiPadが発売されたタイミングで読んでみた。いよいよ、電子書籍ブームが到来か。
この本に書かれているこれまでの電子書籍へのチャレンジの歴史がなかなか興味深い。
遅かれ早かれ、そんな時代が来るであろうことは誰しも予想はしていて、なんとか早めに覇権をとろうを挑戦はしたが、いろいろな要因でうまくいかなかった。
そのひとつは著作権の問題。音楽業界では、AppleのiTunesが上手にそれを処理して一人勝ちの状態だ。電子書籍でも果たしてそうなるのか、または各社乱立するのか?
もうひとつは、日本独自の書籍配送システム「取り次ぎ制度」の問題。これは、電子書籍になると自動的に壊れざるを得ないので大きく構造が変革されるかもしれない。
個人的には、CDやレコードもそうだけど、データだけになると寂しいな。東海林さだおやマルクス(読まないけど)やシェークスピア(読まないけど)も全て同じ端末を使って読むことになる。
ジャケットデザイン、装丁、歌詞カードやライナーノーツ、紙質、手触り、重さなど五感を刺激して記憶に焼き付くのではないか。大滝詠一師匠曰く「レコードは総合芸術である」ということだ。しかし、電子化の流れは避けられないけども、紙の本がそう簡単になくなりはしないだろうから、、うまいこと棲み分けができればいいのかな。
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