本日11/10は学芸員の方の解説講演もあるということで、整理券ゲットのために開館時間に着くように家をでた。
10時5分前に美術館に到着。
けっこうな入場待ちの列である。
時間になってぞろりと入場。
講演の整理券は難なくゲット。
2時からの講演前に見ておくべし、と絵画展へはいると、これがかなりの混雑。
スキマをねらって少しづつ鑑賞を進める。
エル・グレコはルネッサンス後の人なので、宗教画か肖像画ですね。
印象的なのは色使い。
あとの講演でも学芸員さんがおっしゃってましたが、あの時代は線が重要で、色は二の次だった。(色が大きなウェイトを占めるのは印象派以降)
なのにエル・グレコは色にかなりの重点を置いているところが、当時は異端視されてた。
なるほど、よくわかる。
キリスト誕生のシーンの作品がいくつかあるのだけど、そのどの絵も赤子(キリスト)が発光しているのね。
かぐや姫の竹みたいに。
だけどその光に照らされている、母マリア様やそのほかの人が、それほど嬉しそうな顔をしてないのね。これからのキリストの受難を知っているからか?その描写も面白いですね。
絵を見たときは気づかなかったけど、エル・グレコは、現代絵画のキュビズムみたいな多視点の描写を取り込んでいるのね。肖像画でも、その視線では見えない顔の部分が描かれていたりしているらしい。
いろんなところで、とても現代的な考え方をもった画家であると。
面白かったですね。
12時前に絵画鑑賞からでて、2時の講演まで時間があるので、まずは腹ごしらえ。
美術館の向かいにある「中の島食堂」でおろし唐揚げ、小芋、紀州梅干、ごはん、味噌汁 630円。
とても混んでいたので、ちょっぱやで食べ終わり(時間をかけて食べたかったのだが)、さてと中之島をぶらり散歩。
堂島クロスウォークにある、グロリアジーンズコーヒーへ。
カフェラテ 350円。
持ってた文庫本『よろこびの歌』宮下奈都著を読む。
第一話「よろこびの歌」泣ける。
音楽高校への受験に失敗して普通科の高校へ通う、著名なヴァイオリニストを母に持つ少女が主人公。
高校では何もヤル気もなく目立たないように過ごしてきたが、学内合唱コンクールで指揮をすることになる。
そこでいろいろと衝突や葛藤があるのだが、最後にぐっとくるシーンがあるのだ、それが合唱コンクールとはちがう場面で起こすところがうまいなあ、宮下奈都。
この小説は、ボクにしては珍しく3回は読んでいる。なんど読んでも泣ける。
この次の「カレーうどん」も好き。
この喫茶店はかかっている音楽もボク好みで、大好きなRumerが何曲もかかっていた。
その効果もあって小説の感動が増えたかもね。
そうこうするうちに2時前になったので、再び美術館へ。
学芸員さんの講演とても面白かったよ。
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