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Sunday, October 14, 2012

大山崎山荘美術館

3回目の訪問である。
建築家安藤忠雄氏が「地中の宝石箱」に続いて設計した「夢の箱」がオープンしたということで、ちょうど会社が創立記念日だった11日に行ってきた。

美術館の最寄り駅であるJR山崎駅と阪急大山崎駅は、徒歩で5分程度の近さ。この界隈にはちょっとしゃれたレストランが数件あると聞く。
そのひとつのレストランTagamiはいつでも予約でいっぱいらしい。
平日の昼間ならあいてるだろうと思っていたが、前日に電話したら満席だった。
とりあえず、席が空いたら連絡をもらうことにしたが、いつ空きが出るかはわからないしお腹も減ってきたので別のレストランに入って、こちらでも席待ちで並んでいたら、「席が空いた」という連絡が入る。
せっかくなので、TAGAMIへ行ってみる。
パスタランチを食べたのだが、パスタがもっちりしていてトマトソースも美味しかった。
その日のデザートはあまり好みではなかったが、最後のコーヒーがまたとても美味しい。
お客は、私ら夫婦以外はオールマダーム!主婦のグループ楽しそうだな、うらやましい。
おっと、うかつなことを言うと、
「主婦だって大変なんだからっ!」
と叱られそう。

駅前からでている美術館の送迎バスが満席で乗れなかったので、徒歩で美術館へ向かう。
徒歩でも10分程度の距離なのだが、小高い山の上にあるので行きは上り坂である。
なまった体では結構キツイ。
最後に小さなトンネルを抜けると、美術館の庭に入ることになる。
ここの庭がなかなか良い感じ。基本的に山なので段差があるのだが、その高低差がまた変化のある景観を生んでいて、ここでしばらく過ごしてもいい。季節的にも今の時期は気持ちいい。
庭までは入場料もとられない。
さらにも少し登って行くと、しゃれた洋館が見えてくる。
これが美術館である。元々は加賀正太郎氏が設計し、調度品などもプロデュースした山荘。大正~昭和にかけての建築だ。
その建物自体を美術館として利用しているので、まずは建物そのものが美しいである。
なかのドアやソファ、暖炉なども渋い。細かな装飾も、よく見ると凝っている。
オルゴールも鳴らしてくれるのだが、もううっとりするような心地よさ。
意外と複雑なハーモニーを奏でる。
テラスから京都の南側を望む。毎日こんな景色を見られるのは本当に贅沢だと思う。

さて、「夢の箱」
温室へ向かう通路を生かしつつ、新しい部屋を作ったらしい。
もちろん安藤建築なのでコンクリート打ちっぱなしの外観である。
しかし
しかしである。
その部屋に入ると、なが~い山荘に関する年表が壁に掲示されているほかは、食卓らしきテーブルと椅子と調度品がいくらか置いてある。
以上。
えっ?これだけ...
なんだか全然面白くないじゃないの。
とりあえず部屋ができたので、お披露目だけした感じ。中に収める美術品はいかにも間に合わせっぽい。
早々に本館へ引き上げた。引き上げざるを得なかった。
ここは拍子抜けだが、全体としては楽しかった。
次は駅前の別のレストランへ行って、庭だけ来てもいいな。
そう思いながら電車に乗った。

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