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Friday, August 03, 2007

機内映画劇場

今、航空機内で上映される映画は、前席の背に設けた液晶画面で見るスタイルに変わってきている。ひとりひとりそれぞれ独立した画面を持つことになる。
エンタテインメントも個人で見たいものを選べる。これはうれしい。
いつでも始められるし、一時停止も可能。
最新映画から、ベストセラー映画、TV、スポーツなど選択肢もかなり多いのだ。

今回NZ往復で、僕が見たのは次の4本(よかった順)
『 再開の街で 』(2008年日本公開予定)
『 スパイダーマン3 』
『 幸せのちから 』
『 NEXT 』(日本公開未定)

『 再開の街で 』日本語吹き替え版
は知ってる俳優さんが皆無、監督も知らない人という映画で、期待しないで見始めた。ところがこれがかなり面白い。街の映画館では絶対見ないだろうしもうけた一本。
歯科医としてかなり成功している男は、二人の娘、奥さんと幸せに暮らしている。
ある日、街で偶然医大生時代のルームメイトに遭遇する。実はこの男も歯科医だったのだが、9.11テロで奥さんと幼い娘3人を一度に失っていたのだ。久しぶりに再開した二人だが、家族を亡くした男は、事件以降、かなり病んでいて、仕事もしないでひきこもりに近い状態になっていた。なんとか立ち直らせたいと、その男にどんどん深く介入していく。それと引替に、医院ではいろいろ事件が起きて窮地にたたされ、家族との間にも次第に溝が生まれていく。
家族を亡くした男は、現実から逃避するために70年代のロックを四六時中聴いているのだが、これが僕の趣味とかぶるのが多く、思わず共感してしまう。
結末もなかなかいいのだ。
ボロボロと泣いてしまった。(機内だけど)

『 スパイダーマン3 』英語版字幕なし
字幕なしでも十分楽しめるし、ストーリーも(たぶん)外れずに理解していると思う。
圧倒的な映像表現を堪能。

『 幸せのちから 』日本語吹き替え版
公開当時見たいと思いながら見そびれていた。
幼い子をかかえ、ホームレス生活をしながら勉強して、最後には仕事を勝ち得るまでの実話。
すごいとは思うんだけど、なんだか今はまわりにもすごい話っていろいろあるし、それほどの感動はなかった。

『 NEXT 』
設定は面白い、ニコラス・ケイジ主演のSFサスペンス。
2分先までの未来を予見できる男が、テロ組織とそれを追うFBI両者から、その能力を獲得しようと追いかけられる。という設定はいかにも面白いのだが、まず日本語吹き替え版の声優が全然だめ。あまりの棒読みで、興醒めである。
しかも設定とストーリー展開にやはり無理が多すぎ。2分先がわかったところで、この男が生き延びられるとは思えない。残念ながら、もうひとつ。

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