品薄になったETCを買うために、カー用品店に並びに行った日曜日の実話である。
ETCを入手するには、その日の朝に並んで入荷台数分配布される整理券をゲットしなければならない。
本日の入荷は何台かだれにもわからない。入荷0の日もあるらしい。
開店1時間前に店に着くと、すでに10名ほど並んでいる。
ETCのための列であることを確認して、とりあえず並ぶとすぐにボクの後ろにも人が並んでいく。
後ろのおじさん(以降ウラオジ)「これはETCの行列ですか?」
ボク「そうですよ」
ウラオジ「どういうシステムになっているのかご存知ですか?」
ボク「3階まで上がって、そこで整理券をもらうと聞いてます」
ウラオジ「てことは、なかで走らなあかんのか。大丈夫かな...」(ウラオジは60歳前後)
とここで、ウォームアップなのか足踏みを始めるウラオジ。
9:45シャッターがするすると開く。どどっと列が店内に吸い込まれ、エレベータへ殺到。
ボクも走る。
ウラオジも走る。
ぎゅうぎゅうで箱に乗り込み、即出発。
ここでみなさん、よく考えてください。
開店前に先頭の方に並んでいた人(すなわち、早く来た人たち)はエレベータに乗り込むときに押し込まれているはず。
すでに、先ほどの列の順番は崩れている。
果たして、3階の売り場前に形成された新しい行列で、いざこざ発生。
オジサンA「外で並んでいた順番で並ぼうや」
オジサンB「俺の方が早かったやん。ここはルール守ろうや」(すでにルールになっている?)
だけど一度自分が立ったポジションはなかなか譲るわけには行かない。列は団子状態。
そこへ店員登場。
店員のにいちゃん(以降、テンニイ)「お待たせしました〜、え〜本日の入荷は26台。26台となっていま〜す」
これを聞いて、列の先頭付近でもめていた順番争いは、一気に和解へ。
(なんだ、全然OKじゃん。おいらは心広いから、先頭譲っちゃうよ)
当落線上に関わらない人たち(オジサンA、B)は顔に笑みを浮かべ、5秒前の敵は今は友。
一気にだんごが1列に矯正される。
テンニイが順番に整理券を配付していく。
ボクも17番整理券をゲット。
ふ〜、ヤレヤレ。
ウラオジは、どうしたのかと思ったら、なんとえらい前の方ですでに整理券をもらってニッカリ。
ボクの方へ寄ってきて
ウラオジ「よかったですね〜、もらえて」
なーに先にもぐり込んでるの、あなどれないなあ。
目の前で、終わりを告げられた人、がっかりだろうなあ。
でも、これは渡せないもんね、と強く整理券を握りしめるのだった。
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